コドハブログ

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子供の予防歯科についてわかりやすく発信

子供の歯磨き嫌い対策は?仕上げ磨きを嫌がる理由と克服方法を考える

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子供はみんな仕上げ磨き嫌がるのは仕方ないと思うけど 歯磨き嫌い対策克服方法は何かないのかな?

そうだね、仕上げ磨きの時に猛烈に嫌がられると磨くのが本当に大変だし、ちゃんと磨きたくてもなかなかうまく磨けないもんね〜 歯磨き(仕上げ磨き)嫌いの克服法をいくつか調べてみたよ! 私も実際に試している方法も紹介するね

 

お子さんの仕上げ磨き、とても大変ですよね。特にまだ小さいうちは言葉で「磨かなければいけない」というのを伝えるのもなかなか難しいことです。嫌がってもしっかりと磨くことはなにより大切ですが、お子さんの歯磨き嫌いがあまりにも強すぎると、今後大きくなって自分で磨かなければいけない時になかなかやる気が出ずに苦労してしまうかもしれません。少しずつでも良いので歯磨き嫌いを克服していくことはとても重要です。

この記事では子供の歯磨き嫌いの対策や克服方法についていくつかご紹介していきます。子供の歯磨き嫌いに悩む親御さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

[簡単に自己紹介]このブログを書いている「ふみ」です。歯科衛生士歴は10年程になり、現在も子育てをしながら小児歯科にパート勤務しています。子供の歯について悩むママやパパの為、歯科衛生士として働いてきた経験から得た知識をこのブログを通して発信していきます。

 

歯磨き(仕上げ磨き)嫌いの対策、克服方法の具体例

歯磨きや仕上げ磨きを嫌いにならないようにする対策や歯磨き嫌いを克服していく方法についていくつか具体例をあげてご説明していきます。

▼「仕上げ磨きの正しい磨き方を知りたい!」という方はこちらの記事を御覧ください

まずは基本!しっかりとコミュニケーションをはかる

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子供としっかりとコミュニケーションをはかりながら歯磨きを行うことはまず第一にとても重要なことです。それについて以下のようなことを意識してみると良いでしょう。

  • やわらかい表情で
  • 声かけは基本優しく
  • 子供が興味を持つような言葉がけをする
  • 歯磨きが終わった後はたくさんほめてあげる

わらかい表情で

子供は大人の表情をよく見ています。お母さん、お父さんが怖い表情をして磨いていたらそれだけで歯磨きが嫌なものだと感じてしまいますよね。一生懸命磨かなければならないという気持ちが強いと、つい表情がこわばってしまうかもしれませんが、なるべくそうならないようやわらかい表情でいることを意識してみましょう。

私も子供に猛烈に仕上げ磨きを嫌がられて押さえつける時も、表情だけは優しく!って意識するようにしてるよ〜

ニコニコしながら押さえつけるのもある意味怖いけどね 笑

 

声かけは基本優しく

声かけも、ちゃんと出来ないからといって怒ったり叱りつけるのはNGです。お子さんの中には本心は頑張りたいのに実際にはそれが出来ないという子もいるかもしれません。また泣きながらも頑張っている子もいます。そのような時に怒りの口調で「どうして出来ないのか」などと言ってしまうととても傷ついてしまい、ますます歯磨きが嫌いになってしまうかもしれません。毎回優しい言葉をかけなくても良いので、声かけの際は怒りの感情が出ているような声のトーンにならないよう注意しましょう。

でも、あんなに嫌がって抵抗されたらついついこっちも感情が出てしまいそうになるよね・・私も気をつけます笑

大人だって人間だからね・・

子供が興味を持つ言葉がけをする

子供が興味を持つような言葉がけをするのも、スムーズに仕上げ磨きを行う為に効果的な方法です。歯磨き前には「あ、むしばさん発見!」歯磨き中には「むしばさんが逃げてくよ〜!」などお口の中の虫歯菌の存在を教えてあげるような声かけは子供の興味を引きます。また、「歯磨きできてるからまたおやつが食べれるね」などの声かけもおやつが好きな子供に効果的です。他にもお子さんの好きな歌をうたってあげたり、「あと〇〇回、数えたら終わりだよ〜!」と言ったりするとそれまでは頑張ろうとしてくれる子もいます。

「あ!むしばさんいるよ!」はうちの子は結構効果あった 笑 あと歌好きだから、歌ってあげるのも良かったみたい

たまちゃんは仕上げ磨き中、泣きながらこの歌うたって〜!ってリクエストしてくるよね 笑

歯磨きが終わった後はたくさんほめてあげる

上手にできてもそうでなくても、歯磨きが終わった後にはたくさんほめてあげましょう。少し大げさなくらいが子供にとっては丁度良いです。子供はお母さんやお父さんにほめてもらうことが何よりも嬉しいことなので遠慮なくほめましょうね。ほめてもらうことでまた次も頑張ろうという気持ちを持つことにも繋がりますし、歯磨きが出来たことによってお子さんの自信にもなります。

個人的には過程をほめる「頑張ったね!」がまずは一番子供が喜んでくれるかなと思うけれど、ほめ方って本当に色々あるよね

意外と、「お口開けてくれてありがとうね」なんかも良いんじゃないかな

歯磨きや虫歯の絵本で歯磨きを身近な存在に

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歯磨きや虫歯の絵本を日頃から読んであげることも歯磨きが身近な存在になり、歯磨き嫌いの対策になります。歯磨きや虫歯をテーマにした絵本をいくつかご紹介していきましょう。

▼歯磨き・虫歯絵本の紹介はこちらの記事にも載っています

「だーれの は?」作:新井 洋行 出版社:講談社

「だーれの は?」は見開きで色んな動物たちの歯が出てきます。象、リス、シャチ、ライオンとそれぞれの歯の特徴は全然違うのできっと子供は興味津々で観察しそうですね。それぞれ動物たちが食べるものについても触れていて、なぜこのような形の歯をしているのかという理由も知れるので勉強にもなります。最後に鏡のページが出てきて、自分の歯を観察することが出来るというしかけもありますよ。

「くろくまくん ぴかぴかはみがき」作:たかい よしかず 出版社:くもん出版

可愛いくろくまくん達が楽しく歯磨きをする絵本です。ご飯を食べて「ごちそうさま」、食器をお片付けして、歯磨きタイム。上の歯、下の歯、奥歯としっかり細かい描写があります。自分で磨いた後はママの仕上げ磨き、最後は「くちゅくちゅぺっ」と一連の流れがリズムよく展開されています。くろくまくん達がが楽しそうで、これを見て歯磨きに嫌なイメージがつくことはなさそうです。あいさつやお片付けといった生活習慣も身につきそうな内容も魅力な絵本ですよ。

「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」作:くぼ まちこ 出版社:アリス館

歯ブラシが列車になるという、ユニークな発想がとても面白い絵本です。乗り物が好きなお子さんにはとても興味を持ってもらえそうなストーリーです。仕上げ磨きの際にもこの絵本のセリフを言いながら磨いてあげるとスムーズに磨かせてくれるかもしれませんね。はみがきれっしゃに磨いてもらう前、磨いてもらった後の男の子の歯の違いがわかりやすく描かれている所も良いと感じました。磨いたらこんなに綺麗になるということも理解できそうな内容です。

「むしばいっかのおひっこし」作:にしもとやすこ 出版社:講談社

「むしばいっかのおひっこし」は、虫歯菌目線の物語というめずらしい内容の絵本です。歯磨きによって食べ物がなくなり、お腹をすかせているむしば一家は、むしば不動産に紹介してもらった「歯磨きが大嫌いな女の子の歯」にお引越しをします。ユニークなお話ですが、虫歯になると怖いということが子どもにもしっかりと伝わるお話です。虫歯になるとどうなるのか、ということを学ぶのは、歯磨きをするモチベーションをあげるのにも効果的です。この絵本を読めば「歯磨きをしなくちゃ!」という気になりそうですね。

動画やアプリなどのツールを使って歯磨きを楽しい時間にする

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スマホの歯磨き動画やアプリを使って、歯磨きの時間を楽しめるようにするのもひとつの手です。スマホを見たり触らせたりするのは親御さんにとっては抵抗があるかもしれませんが、しっかりと時間を決めて見せるようにすればきちんと約束を守れる力も身につきますし、親御さんにとっても役立つツールになるはずです。

歯磨きの歌の動画を見ながら一緒に歯磨きをしたら楽しくできそう♪

子供がゲームなど出来るような年齢になったら歯磨きアプリも活用してみると歯磨きに興味を持ってくれそうだよね

 

子供の喜ぶ歯磨きアイテムでやる気を上げる

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歯磨き嫌い克服の対策として、子供が喜ぶような歯磨きアイテムを用意してあげると良いでしょう。

子供の好きな歯ブラシを選ぶ

歯磨きのやる気を上げるためや恐怖心をやわらげる対策として、歯ブラシを可愛い絵柄やお子さんの好きな色、キャラクターにしてあげることをおすすめします。例えばアンパンマンが好きだったら、アンパンマンが描かれている歯ブラシを使うと、実際の歯磨きの際にも「アンパンマンが応援してるよ〜!バイキンマンをやっつけてるよ〜」などと声かけもできそうですね。また、好きな絵柄だけでなく毛の硬さも子供が痛がらないようなやわらかい毛先のものを選ぶなど、歯磨き選びは子供の気持ちになって配慮をおこない選んであげましょう。

こちらの記事でも紹介したCiの歯ブラシは小さい子供に持たせてあげるのにおすすめの歯ブラシだよ

子供の好きな歯磨き粉を選ぶ

子供が好きな味の歯磨き粉を使って磨いてあげるのも、歯磨きを好きになってもらうのに効果的です。

泡立つものは仕上げ磨きの時に磨きにくいし必ずお口をゆすがないといけないから、おすすめは泡立たないフッ素入りジェルだよ(ゆすがなくてもOK)虫歯予防にもなって一石二鳥!

 

子供が歯磨きを嫌がる理由は?

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そもそも、なぜ子供は歯磨きを嫌がってしまうのでしょう。その理由としてあげられるのは

  • イヤイヤ期が原因
  • お口の中に歯ブラシを入れられるのが不快
  • 口をあけつづけることが難しい
  • 歯磨きをしている時のお母さん、お父さんが怖い

イヤイヤ期が原因

イヤイヤ期は何をされるのも嫌がってしまうという時期でもあります。仕上げ磨きもこのイヤイヤ期が原因で拒否されてしまうと、なかなか対応が難しいですよね。イヤイヤ期は必ず成長とともにおさまっていきますが、親御さん達がその時期を乗り越えるために試していただきたいポイントがあります。

  • 歯磨きの仕方を教えてあげる
  • イヤイヤ時間のメリハリをつける
  • 終わった後は大げさに褒めたり、ご褒美をもうける

歯磨きの仕方を教えてあげる

イヤイヤ期の特徴の1つとして、自分で何でもやりたいという気持ちがあります。人にやられる仕上げ磨きは嫌でも、自分で歯磨きすることに対しては積極的なお子さんも多いはずです。その意欲を逆に良い機会ととらえて、お子さんに歯磨きの仕方を細かく教えてあげましょう。親御さんも自分の歯ブラシを持って一緒に磨きながら楽しい雰囲気でやってみてくださいね。

イヤイヤ時間のメリハリをつける

子供はママやパパがかまってくれるからイヤイヤするという事があります。イヤイヤするとママやパパが困って自分に目を向けてくれるという気持ちからの行動なのですね。もちろんそういう時のやりとりも、親子のコミュニケーションのひとつですので大切ですが、ずっとイヤイヤにかまっていつまで経っても歯磨きできないのは困ります。そこでちゃんとこの時間は歯磨きをするというメリハリをつけて子供にもそれをしっかり伝えましょう。そこでイヤイヤしてもかまわず、あえてスルーする。そういう習慣をつけることで、子供自身もこの時間はイヤイヤしてもかまってくれない(終わればかまってくれる)と理解していき少しずつ協力的になっていきます。

終わった後は大げさに褒めたり、ご褒美をもうける

最初のコミュニケーションの仕方でも述べましたが、歯磨きが終わった後は大げさなくらいに褒めてあげましょう。また、終わった後にがんばりシールを与えるなどやる気に繋がるようなご褒美も用意してあげると良いですよ。

うちの娘もイヤイヤ期の真っ最中で苦労してるよ 子供の気持ちにも寄り添いながら、少しずつ克服していけたらいいな

イヤイヤ期って本当に大変なんだね〜

お口の中に歯ブラシを入れられるのが不快

子供はお口の中に歯ブラシを入れられると気持ち悪いと感じてしまうことが多いです。大人はもう何年も歯磨きをしてきているので歯ブラシを口の中に入れることに慣れてしまっていますが、特にまだ小さなお子さんにとっては歯ブラシは異物と感じてしまうかもしれません。対策としては自分でも歯ブラシを持ってお口の中に入れることに慣れてもらうことです。また、磨き方が強くて痛いという場合もあるので仕上げ磨きの際は力加減に気をつけましょう。

つい、一生懸命になると力が入っちゃうよね・・ でも磨かれている子供はもし痛かったらとても辛いから気をつけようね!

歯ブラシに慣れさせることもそのために必要なんだね 

口をあけつづけることが難しい

仕上げ磨きの間、ずっとお口をあけつづけることは子供にとっては苦痛なのかもしれません。あごが疲れてきますし、飽きてきてしまうかもしれません。対策としては、たまにお口を閉じて休憩させてあげたり、子供が飽きないような声かけをしてあげることが効果的です。

暴れるからとにかく一気に済ませてしまいたい!って思うけどね 泣

ほんと仕上げ磨きって大変よね〜 親御さんたち本当に毎日お疲れさまです・・

歯磨きしている時のお母さん、お父さんが怖い

この理由は意外だと思った方が多いのではないかと思います。冒頭でもお伝えしましたが一生懸命磨こうとするとついつい表情が鋭くなってしまいます。いつもは優しいお母さんやお父さんが歯磨きの時だけ怖い顔になれば、お子さんが歯磨き嫌いになってしまうのも何となく理解できますよね。それだけ表情というのは大事で、確かに子供は嫌がりますがそこで怒ってしまうのはかえって逆効果なのです。

本当に難しいことで、実際に出来ないときもあるかもしれないけど、なるべくやわらかい表情でいることを心がけるだけでも良いと思うんだ

お母さん、お父さんもあんまり無理しすぎないで頑張ろうね

youtu.be

余談だけれど、LIONの広告にとても良い動画があったよ。私も見てとてもハッさせられたので良かったらぜひ視聴してみてね

 

まとめ

子供の歯磨き嫌いを克服する対策

  • しっかりとコミュニケーションをはかる
  • 歯磨きや虫歯の絵本を読んであげる
  • 子供の喜ぶような歯ブラシや歯磨き粉を選ぶ

子供が歯磨きを嫌がる理由

  • イヤイヤ期が原因
  • お口の中に歯ブラシを入れられるのが不快
  • 口をあけつづけることが苦痛
  • 歯磨きをしている時のお母さん、お父さんが怖い

いかがでしたでしょうか、後半の子供が歯磨きを嫌がる理由や気持ちを理解することがとても大事なのではないのかなと感じます。何か対策を行ったとしても子供が歯磨き嫌いを克服するには時間がかかるかもしれませんが、効果がなかったといってすぐに諦めずに根気よく続けてみる事と、色々な方法を試してみることがうまくいくポイントです。また、親御さんもあまり無理はしすぎない程度に頑張っていきましょうね。いつかかならずお子さんと一緒に楽しく歯磨きができる日が来るはずです。最後まで読んでいただきありがとうございました。