子供が歯磨き好きになる!歯科衛生士が選ぶおすすめ歯磨き虫歯絵本7選
歯磨き絵本や虫歯絵本ってお家に一冊はあると良いのかな?
あると良いよね! 歯磨き絵本は子供に歯磨きを習慣化してもらう為や、やる気を上げるきっかけになるし 虫歯絵本はどうして歯磨きをしなければいけないのか、虫歯になるとどうなるのか絵本でわかりやすく楽しく学ぶことができるよ!
でも、歯磨きや虫歯の絵本ってたくさんあるからどれを選ぶか迷うよね〜
じゃあ、今回は私(歯科衛生士)が実際に読んでこれはおすすめ!っていう歯磨き・虫歯絵本の7選を紹介するね
[簡単に自己紹介]このブログを書いている「ふみ」です。歯科衛生士歴は10年程になり、現在も子育てをしながら小児歯科にパート勤務しています。子供の歯について悩むママやパパの為、歯科衛生士として働いてきた経験から得た知識をこのブログを通して発信していきます。
[歯科衛生士がおすすめする]歯磨き絵本の紹介とレビュー
まずは、おすすめの歯磨き絵本をご紹介します。歯磨き絵本は、歯磨きや仕上げ磨きについて楽しく学ぶことができます。また歯磨きを身近に感じてもらうことができるので、「子供に歯磨きを習慣化してもらいたい」「子供の歯磨きのやる気を引き上げたい」と考えの場合には歯磨き絵本の読み聞かせが効果的です。
はみがきあそび / きむら ゆういち 作
作:きむらゆういち 定価:700円(税別)※お出かけ版は780円(税別) 出版:偕成社
きむらゆういちさん作、あかちゃんのあそびえほんシリーズの一冊です。おなじみのゆうちゃん、動物さんや怪獣さんたちが、それぞれ自分の歯ブラシを持って上手に歯磨きしています。みんな歯磨きをした後は最後にお口をゆすいでピッカピカ。あースッキリした♪と読んでいる方も思わず気持ちよくなるおはなしです。
この本の特徴
- 0〜2歳頃におすすめ
- 動きのある仕掛けが楽しくてわかりやすい内容
- 小さな子供にもできるようなゆすぎ方で描かれている。(くちゅくちゅぺっ!ではなく、くちゅくちゅぴょー!)
このシリーズの絵本は定番ですが、やはりどんな子供にもうける安定感がありますよね。 娘もこの絵本がお気に入りで、最後のピッカピカの所のセリフを実際に歯磨きをした後にも真似して言っています。 はじめての歯磨き絵本にもピッタリですよ お出かけ版の方が作りが丈夫でおすすめです。
くろくまくんぴかぴかはみがき / たかいよしかず 作
作:たかいよしかず 定価:800円(税別) 出版:くもん出版
かわいいくろくまくんとお友達がみんなで楽しく歯磨きするおはなしです。ごはんを食べて、ごちそうさまして、お皿を片付けて、その後何か忘れてない?「はみがきだー♪」上の歯・下の歯・奥歯、ママにもしあげみがきもしてもらって、みがいたあとはくちゅくちゅぺっ。みんないっしょにぴっかぴか。一連の流れがテンポよく描かれています。とてもかわいい絵本なので、子供もこれを見て歯磨きに嫌なイメージを持つ事はないでしょう。
この絵本の特徴
- 2〜5歳頃におすすめ
- 食べた後のごちそうさまやお片付けなど歯磨き以外の生活習慣も身につく
- 歯磨きの仕方が、上の前歯・下の前歯・奥歯と細かく描かれている
意外と知られていませんがおすすめの歯磨き絵本です。2歳頃から子供も歯磨きは毎日やるものという意識が出てくるので、この本を通して楽しく歯磨きを学ぶと良いと思います。娘もくろくまくん達を見て、歯磨きの意欲が出てきたように感じます。
だーれの は? / 新井 洋行 作
作:新井 洋行 定価:900円(税別) 出版:講談社
「は・は・は・はだーれのは?」と色んな歯が見開きに大きく描かれていてとてもインパクトがあります。ぞう、リス、シャチ、ライオン、そしてぼく。それぞれの歯の形は全然違うので、子供は興味津々で観察そうですね。なぜこのような形なのか、それは食べるものが関係しているという事がわかり、勉強にもなる絵本です。男の子が歯磨きをするシーンも出てきて、最後のページには自分の歯を見れる鏡がついています。この本を読んだお子さんは歯が身近な存在に感じられるのではないでしょうか。
この本の特徴
- 2〜5歳頃におすすめ
- 歯はどうしてこんな形なのか?何の為にあるのか?など小さな子供でもわかりやすく学べる内容
- 歯磨きの大切さについても触れている
だーれのは?とクイズ形式になって子供と楽しめる所も良いと感じました。動物たちが食べているものとそれぞれの歯の形の関連がわかったり、様々な事が学べる知育絵本のような要素もあります。2歳の娘も絵本のクイズに「ぞうさん!」と答えたりして興味を持ってくれましたが、これからも長く読める絵本になりそうです。
はみがきれっしゃしゅっぱつしんこう! / くぼ まちこ 作
作:くぼ まちこ 定価:1,000円(税別) 出版:アリス館
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は最近の歯磨き絵本の中でもとても人気が高い絵本です。歯ブラシが列車になって男の子の歯をピカピカにお掃除するというユニークな展開。絵本に出てくる歯磨き嫌いなたっくんも、可愛いはみがきれっしゃに綺麗にしてもらって最後はニコニコです。特に乗り物が好きな男の子には大ヒットしそうですね。歯磨きが嫌いなお子さんにはぜひこの本を一度試してみるのはいかがでしょうか。
この本の特徴
- 2〜5歳頃におすすめ
- 実際の仕上げ磨きの時の声かけにも効果的
- 歯磨きすると綺麗になるということがよくわかる描き方
これは子供にウケる!と、実際に読んでみても人気の理由がよくわかる内容でした。歯磨き嫌いな子にも「はみがきれっしゃしよう!」と言えば食いついてくれそうですね。私も娘の仕上げ磨きの時にはこの絵本のセリフにそった声かけをしています。
[歯科衛生士がおすすめする]虫歯絵本の紹介とレビュー
続いては虫歯について描かれている絵本の紹介です。虫歯の絵本は「歯磨きをしなければ虫歯になる。でも虫歯になるとどんなことになるのか?」ということを絵本を通じて子供に学んでもらう事ができます。虫歯の絵本は2、3歳頃から徐々に読んであげて大丈夫です。最初のうちはあまり怖がらせないソフトな内容のものがおすすめです。(怖い内容だと歯医者さんに行くのを怖がってしまうので)大きくなるにつれて少しずつ内容の濃い絵本を選んでみてくださいね。6〜7歳頃には大切な最初の大人の奥歯(第一大臼歯)が生えてくるので、しっかりと自分でも磨く意識を持てるような状態を目指して行けると良いですね。
ゆっくとすっく しあげにはみがきもういっかい
絵:さこ ももみ 文:たかてら かよ 定価:850円(税別) 出版:ひかりのくに
ゆっくとすっくの絵本シリーズの一冊であるこちら。自分でがんばって磨いたのに、しあげにはみがきもういっかいと言われて逃げるゆっくとすっく。「でもまだ汚れが残っているよ」とお友達のぺろり達が出したのは、大きな歯ブラシやこちょこちょ歯ブラシ。そんな歯ブラシで磨かれるのはやっぱりいや!と逃げ続ける二人にむしばいきんがどんどん近づいてきます。絵がとても可愛い虫歯の絵本なので怖さはひかえめですが、「自分で磨いたから嫌だ!」といつもママやパパの仕上げ磨きから逃げるお子さんにはもってこいな絵本ですよ。
この絵本の特徴
- 2〜5歳頃におすすめ
- 虫歯絵本だけど絵が可愛いくて怖さはひかえめ
- 仕上げ磨きの必要性がわかる
絵が可愛いので怖さは控えめですが、仕上げ磨きをしないとむしばいきんがやってきてしまうということが学べるので、はじめての虫歯絵本にもおすすめです。さらに仕上げ磨きの必要性や理由についてセリフの中でさり気なくわかるのが良いなと感じました。
はみがきしないとどうなるの?
文:ごとう まさる 絵:ヲバラ トモコ 定価:700円(税別) 出版:あいうえお館
ウルトラかいじゅう絵本シリーズの一冊です。歯磨きが嫌いなゴモラは、歯磨きをしなさいと言うお母さんから逃げてしまいます。でもどうして歯磨きをしないといけないのか、歯磨きしないとどうなるのか知りたくて、物知りじいさんに訪ねます。そんな時に虫歯になってしまったドラコが泣きながらやってきて・・? こちらもゆっくとすっくにストーリーが少し似ていて、虫歯の絵本ですがひかえめです。可愛いよりもカッコいいが好きなお子さんにはこちらの絵本を選んであげると良いかもしれませんね。
この絵本の特徴
- 2〜5歳頃におすすめ
- 歯磨きしないと虫歯になって歯が痛くなるということがわかる
- はじめての虫歯絵本におすすめ
ゆっくとすっくと似ていますが、こちらは虫歯になると痛くなるという事が描かれています。(ゆっくとすっくはむしばいきんしか出てきません)その点や絵本の雰囲気など、お子さんや親御さんの好みでどちらかの絵本を選ぶと良いかなと思いました。怪獣の絵本ですが可愛いらしく、うちの娘もこの絵本がお気に入りです。
むしばいっかのおひっこし
「むしばいっかのおひっこし」は虫歯目線で描かれるユニークなおはなしです。歯磨きにより食べ物がなくてお腹をすかせているむしばいっか。そんな家族を守るために虫歯の父さんはむしばふどうさんに新しい家を紹介してもらいます。むしばいっかは、歯磨きが大嫌いな女の子の歯にお引越しをすることになりました。新しい家は住みやすくて快適なので親戚も読んで毎日パーティー三昧。もちろん女の子の虫歯はどんどん広がっていき・・? 設定がなかなか面白いこの絵本ですが、虫歯になると大変なことになるということが子供にしっかりと伝わるストーリーになっています。これを読めば歯磨き嫌いなお子さんでも磨かなくちゃ!という気になるかもしれませんよ。
この本の特徴
- 3歳〜7歳頃におすすめ
- ストーリーが面白く引き込まれる
- 虫歯の怖さがしっかりと伝わる
人でも楽しめるような内容で、虫歯達のセリフに人間味があり思わず感情移入してしまいます。女の子が虫歯になり歯医者さんで歯を抜かなくてはならない所はちょっと怖いかもしれませんが、お子さんが歯磨きの重要性を学ぶに為には効果的です。ユーモアがあってちょっと刺激的な部分もあって、バランスが良い優秀な虫歯絵本でおすすめです。
歯磨きや仕上げ磨き嫌いを克服するためには
最後に、子供が歯磨きや仕上げ磨きを嫌うのには様々な理由や要因があります。歯磨きが嫌いなままでいると、いずれ自分で磨かなくてはならない時に、なかなかやる気が出ずに苦労してしまい、虫歯になって歯医者通いの生活になってしまうなんて事もあるかもしれません。そうならないためにも、成長に合わせて歯磨き嫌いを少しずつ克服していけると良いですね。
すぐに改善していくものではないので、親子でコミュニケーションを大切に楽しく行っていくのがポイントです。歯磨きや虫歯絵本もそんなママやパパをサポートしてくれる強い味方になるはずですよ。